小学生サッカーチーム選びの最重要ポイントはたった1つ!

「送迎可能なチームが3つあるけど、どこのチームにしたらいいのか…」

「チームを移籍しようと思っているけど、どうやって決めたらいいの?」

「あまり試合に出れなくて…チームを変えた方がいいのかな?」


新しいチームを選ぶときや、チームを変えようとするときには、何を基準に選んだらいいのかわからず、悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか?

  • 送迎距離や時間
  • 入団費や月謝代
  • チームの方針やコーチの指導
  • 試合数や出場時間
  • チームの強さ
  • 保護者との関係 など…

私の息子2人は、実際に「少年団」「クラブチーム」「Jリーグ下部組織チーム」のどれにも所属していたことがあります。

その際、上記の条件すべてが気になり、チーム選びにはかなりの時間を費やしました。

なかなかすべての条件を網羅しているチームは存在しないため、取捨選択が必要になってきます。

そのため我が家のチーム選びではたくさんの失敗をし、その都度頭を悩ませてきました。

そして…これらの経験を通して、チーム選びで大切なことがわかってきました!

それは、「子どもがサッカーを楽しめているか」ということです。

そこでこの記事では、チーム選びにおいて最も重要なポイント「子どもが自由にサッカーを楽しむ!」とはいったいどういうことなのかを解説します。

この記事を読めば今悩んでいるチーム選びのポイントがわかり、子どもにとって良いチームを選ぶことができるでしょう。

  • どのチームを選んだらいいのかわからない…
  • チームを移籍しようと悩んでいる…

という人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

また、

『そもそも小学生のサッカーチームにはどのようなチームがあるの?』

『それぞれのチームの特徴が知りたいな!』

という人は、まずは以下の記事を先に読んでいただけるとわかりやすいです。

目次

チーム選びの最重要ポイント

どんなチームを選ぶのか?それが子どもの成長に大きく影響します。

結論から言うと、チーム選びで最も重要なポイントは、

子どもが自由にサッカーを楽しむ!

ということです。

楽しければ…

『楽しい』→ サッカーに夢中になる→ うまくなりたいと思う→ 自ら努力する

という連鎖が生じます。

どんなにすばらしい指導を受け、誰よりも練習に時間を費やしても、サッカーに夢中になった人の努力には追い付きません。

一時的に勝つことはあるかもしれませんが、ゆくゆくはその情熱を持った人の努力に勝ることは難しいでしょう。

では、子どもにとって

「楽しい」と感じる瞬間はどんなときなのか?

「夢中」になるときってどんなときなのか?

それは…「遊んでいるとき」です。

子どもにとって遊びは、自由で強制されるわけでもなく、いつでも延期したり途中で止めてしまったりしても問題ありません。

結果が分からないからどうなるのかワクワクして、「こんなことをしたらどうなるだろう?」と工夫をします。

もし、ここに強制されることが入れば、たちまち遊びの魅力はなくなってしまい、楽しさが消えてしまいます。

サッカーでも夢中になるときは同じです。

大人がコントロールし命令や威嚇をして強制的に動かすと、当然子どもは言うことを聞きます。

しかし、それを遂行しようとする思考や、怒られるからやる恐怖心が中心になり、楽しさが減ってしまいます。

つまり、チーム選びのときに見るべき最重要ポイントは1つだけ…

「子どもが自由にサッカーを楽しめているか?」になります。

『自由なサッカー』って何?

ここで言う「自由」とは、自分で考え判断し行動するということです。
これがなければ楽しんでサッカーをすることができません。

ここからは、チーム選びで最も大切な「子どもが自由にサッカーを楽しむポイントを4つ」に分けて解説します!

チーム選びで最も大切な「子どもが自由にサッカーを楽しむポイント4つ!」

子どもが自由にサッカーを楽しむためのポイントは、子どもによってさまざまです。年齢や目的、技量など…

しかし、どのような立場・状況でもサッカーを楽しむために必要なこと、「これだけは見ておくべき!ポイント4つ」をあげました。

それは…

  • 自分で「考えて」プレーする
  • 自分で「判断して」プレーする
  • 自分で「行動」する
  • やっぱり「試合」に出る!

チーム選びで悩んでいる人は、上記の4つのポイントをぜひ参考にしてみてください。

でも、「自分で考え・判断し・行動するプレー」っていったいどういうことなのか?
次に詳しく解説していきます!

自分で「考えて」プレーする

「自分で考えてプレーする」ということは、偏った技術や戦術を教え込まれ過ぎていないということです。

『パスしろ!』 『外へ蹴れ!』 『パスは禁止!ドリブルのみ!』などと、いつも練習や試合で言われ続けていると、子どもたちはその指示に従いプレーします。
言われたからやる。怒られるからやる。というようになります。

その結果、「自分で考えてプレーできない」という悪循環になってきます。

例えば、低学年のサッカーと言えば「団子サッカー」です。
コーチが教えない限り、普通は団子サッカーになってしまうはずです。ポジションなどなく、一つのボールを必死に追いかけ、ゴールを目指します。後先考えず何でもトライします。

これが本来の子どもの姿です。

そういった状況でも、子どもなりにいろいろ考えています。そのうち、団子に入らず近くでボールが出てくるのを狙っている子どもや、ゴール前で待っている子どもなどが現れます。

どのプレーにも本人なりの考えやイメージがあります。

それを否定せず、その子ども一人ひとりの考えを尊重することで、いろいろな状況に応じた自分なりの考えをもってプレーする子どもに育っていきます。

この育成年代は、間違っていても全然OK! 
それよりも、もっと大切なことは、「自分で考えをもってプレーする」というところにあります。

誰もがうまいと思うようなプレーは教え込んだら作ることはできます。

それよりも、自由で何をするかわからないプレーをする選手の方がみていてワクワクするし、他にはない個性ある選手に近づくのではないでしょうか。

大人の一方的な判断で子どもをコントロールし、教え込まれ過ぎていないか?

チーム選びの際、この点は重要ポイントになるのでしっかり見ておきたいですね!

自分で「判断」してプレーする

「判断する」とは、たくさんの選択肢から一つを選ぶということです。

つまり、「自分で判断する」ということは、コーチや周りが答えを導いて決めてしまっていないということです。

サッカーでは、さまざまな状況の中で、最適なものを瞬時に判断し選ばなければいけません。
ただ一つを選ぶというだけで、答えが一つというわけではありません。

しかし、育成年代は「最適なもの」を選ぶことより、たくさんの選択肢をもって自分自身で判断したかどうかが大切になります。

『今のプレーはそうじゃない。こうした方がよかった』

『あそこはドリブルよりももっといい選択肢はなかったか?』

こんな風にコーチから言われると子どもはどう感じるでしょう?
きっとコーチの求める1つの考えを導き出すことに頭がいっぱいになります。

このように判断を決めつけたり、それを導く問いかけをしてしまっていたりすると、子どもがもともともっている「発想力や創造性」が育たなくなります。

つまりここで言う大切なことは…

  • 子どもの判断を尊重しているか?
  • 答えを1つに絞ってしまっていないか?

ということです。

子どもは大人の発想力を遥か超える答えを導き出すことがあります。

確かにサッカーにおいて正解は必要です。しかし、特にこの育成年代では、『もっとこうした方がいい』などと大人の視点から答えを絞って、その能力を潰してしまわないことが大切です。

こどもの判断を否定せず、よりたくさんのアイディアや選択肢をもった選手の育成に取り組んでいるチームを選ぶことが、こどもが自由に楽しくサッカーに取り組めるポイントになります。

大人の視点から答えを1つに絞らず、子どもの判断を受け入れ尊重し、よりたくさんの選択肢をもった子どもの育成に取り組んでいるチームがおすすめですね!

自分で「行動」する

自分で考えて、判断できたとしても、それを行動に移さなくては意味がありません。

行動に移すためには、普段から何度失敗しても認められる環境が必要です。

つまり「自分で行動する」ということは、継続的に自分で考え・チャレンジする機会を与えられているということです。

『決めるべきところで決められなかった』

『自分のミスで失点してしまった』

当然子どもの試合ではよくあることです。

そんな時に、コーチや周りの大人がとがめてしまうと、子どもは失敗を恐れ、次のチャレンジをしなくなります。

つまりここで言う大切なことは、

  • 何度失敗しても認めてくれる
  • 何度失敗してもチャレンジできる

こういった環境がそのチームにあるかのかをチェックしておきましょう。

何度失敗してもチャレンジできる環境があるのか、チーム選びでは大切なポイントです!

やっぱり「試合」に出る!

サッカーをやっていてやっぱり一番楽しいのは、「試合」です!

ベンチで見ていても「楽しい!」という気持ちにはなりません。

まして、プレー機会がなければ「自分で考え・判断し・行動する」ことなんてできませんよね

でも、「試合に勝つこと」が一番の目的になってしまい、試合にほとんど出れない子どもがいるチームもあります。

我が家の息子は、ミスをしただけで、試合に全く出してもらえなかったということがありました。(もちろん移籍しました)

これでは、子どもが自由にサッカーを楽しめる環境とは言えません。

子どもが「サッカー大好き!」「楽しい!」と思えるのは、たくさん試合をして、どんどんチャレンジできることです。そこに大きな成長があるのです!

子どもにとって、一番楽しく、成長できるのは「試合に出る」ことですね!

わたしの周りには、いわゆる「勝利至上主義」で試合に出れなくて移籍をした子どもがいます。

チーム選びの際、「試合数」や「出場時間」は重要ポイントになりますね。チームを決めるときはしっかりと確認しておきましょう。

まとめ

個々の子どもの実態や性格、環境、発達段階によってチーム選びは変わってきます。

しかし、どのような条件や環境(少年団・クラブチーム・J下部組織)でプレーしても、ベースにある大切なことは「子どもが夢中になる環境がそこにあるのか」ということです。

子どもが夢中になれる環境とは、子どもが自由にサッカーを楽しめる環境です。

そのためには、

子どもが自ら「考え」・「判断し」・「行動する」プレーができる!

試合に出てどんどんチャレンジすることができる!

とくに小学生年代では、『楽しい』→ サッカーに夢中になる→ うまくなりたいと思う→ 自ら努力する。この部分を育む時期であります。

サッカーをやっていると、うまくいかないことや、ひとりではどうにもならないこと、理不尽なことなどいろいろと経験します。

それらを乗り越えていくためには、「自分で考え・判断し・行動できる力」が必要不可欠です。

『どれだけサッカーを好きになってのめり込めるのか』

『どれほどの情熱をもってサッカーに取り組めるのか』

これらが、自分の力で乗り越えていく答えになるのではないでしょうか。

何度失敗しても自分の力を試せる、そんな環境の中でのびのびとプレーできるサッカーチームに出会えると素敵ですね。

この力は、いつしかサッカーの枠を超えて、「生きる力」の元にも繋がります。

子どものために、チーム選びの際は今回紹介したポイントを参考にしていただき、子どもに合ったよりよいチームを選んでください。

チームを選ぶ際は、必ずそのチームの練習や試合を見に行ったり、体験させてもらったりして、上記ような子どもの育成に取り組んでいるかどうかを見極めてください。

今回の記事が、チーム選びをどのようにすればいいのか悩んでいる人にとって、少しでも参考になれば幸いです!

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