幼児期のうちからサッカーを始めさせようと思っている親御さんの中で、
「サッカーをさせようと思っているけど、何からさせたらいいのか…?」
「サッカー未経験で…一緒にボールを蹴るぐらいしかできなくて…」
「サッカースクールに通わすにはまだはやいしなあ…」
「親子で楽しくできる練習メニューを知りたいな!」
と思っておられる人も多いのではないでしょうか。
わたしの息子、二人とも2歳のころからサッカーボールを遊びで蹴り始めました。また、幼児期のころは毎日一緒にいろいろな練習やサッカー遊びをしました。
サッカー未経験のお父さんや、お母さんでも大丈夫です!
そんな難しい練習はいりません。
結論から言うと、この幼児期の子どもの特性からアプローチします。
つまり…
『できた!楽しい!!大好き!!!』
をたくさん経験させてください。
そこでこの記事では、『ぐんぐんサッカーが楽しく・好きになる"親子でできる幼児向け"の練習メニュー』について解説します。
息子とは、小さいときから一緒に"楽しく"サッカーをしていたので、気がつけば一人で勝手にボールを蹴って遊ぶようになっていました。
その結果、年長でリフティング2000回突破しました!今でもサッカーが楽しくて、大好きです。
この時期の子どもに対して一番大切なことは…
「サッカーが楽しい!・大好き!」、とにかく体を動かすことが楽しくて大好きな子どもに育てることが大切です!
幼児期(6歳以下)の子どもの特徴6つ!
「ぐんぐんサッカーが楽しく・好きになる」子どもを育むには、まずは幼児期(6歳以下)の子どもの実態・特徴を知ることが重要です。
- 好奇心にあふれている
- 集中力がもたない
- 自己中心的で自由に遊びたい
- ほめられたい・見てほしい
- 一緒に遊びたい
- 神経系の発達の始まり
子どもの特性に見合わない練習をしてしまうと、子どもはきっとサッカーの楽しさを味わうことができず、すぐに興味をもたなくなり、親の自己満足だけが残ってしまう恐れがあります。
まずは、この時期の子どもたちの特徴を知り、それに応じた練習メニューを考え、サポートしていくこが大切です。
好奇心にあふれている
幼児期(6歳以下)の子どもの特徴一つ目は、「好奇心にあふれている」です。
この時期は、知的機能が急速に発達し、自分の興味や感情に行動が左右されやすい時期で、「強制されない」「自由意志による遊び」が最も魅力的なものになります。
からだは小さくても持っている好奇心は大人以上です。
この子どもの好奇心は、「自発性の基礎」となり得るため、大人がそれを妨げるようなことがあってはいけません。
子どもの「好奇心」をくすぐる工夫を取り入れ、アプローチしていきましょう!
集中力がもたない
幼児期(6歳以下)の子どもの特徴二つ目は、「集中力がもたない」です。
好奇心は旺盛ですが、「集中力」は長く続きません。
自然な衝動によって絶えず行動が変わります。
今はこれをしていても、次には別のことをしているようなことは普通のことです。
必死にサッカーボールを追いかけてると思ったら、急に立ち止まり砂いじりを始めることもあるでしょう。
それでも全然かまいません。
この年代でしか見ることができない貴重な光景なのです(笑)
そのような時に、
「もっと集中してやらないと、いくらやっても上手くならないぞ!」
と、注意してもできません。
それどころか、サッカーが楽しくなくなり、嫌になってくるでしょう。
サッカーに対して、集中力が続かなくて当たり前なので、あまり気にせずどんどん新しい活動を工夫し試みてみましょう!
自己中心的で自由に遊びたい
幼児期(6歳以下)の子どもの特徴三つ目は、「自己中心的で自由に遊びたい」です。
物事を考えるときに、自分の視点を変えたり、他人の立場に立ったりすることがうまくできず、「自己中心的」な思考になります。
サッカーボールを持てばもう他のことは目に入ってきません。
自分の思うままにキックしたり、ドリブルしたりするでしょう。
自分が「ボールに触りたい!」と思ったら、手でボールを持って走ってしまうかもしれません。
このような状況で、親の声なんて聞こえないかもしれませんね。
つまり、規制のない自己中心的な「自由な遊び」を好みます。
大人が楽しいと思うサッカーも、この時期の子どもにとってはあまり興味を示さないことが多々あります。
大人のやり方にはめ込まず、子どもの気持ちのまま「自由性」のあるサッカー遊びをうまく取り入れていきましょう!
ほめられたい・見てほしい
幼児期(6歳以下)の子どもの特徴四つ目は、「ほめられたい・見てほしい」です。
「自己中心的で自由に遊びたい」にもかかわらず、誰かに依存し(身近な大人が好き)、「ほめられたい」「見てほしい」気持ちをもっています。
この時期の子どもは、「自己肯定」しやすく、他の人と自分を比べることが難しいのが特徴です。
「ぼく、みんなの中で一番サッカーうまいんだよ!」
「ママ、見て!わたしのドリブルかっこいいでしょう!」
と多くの子どもたちは本気で思っています。
つまり、とにかく「自分を見てほしい!」そして、「ほめてほしい!」と強く思っています。
特に「信頼する大人」=【親】に認めてもらいたいという欲求を持っています。
大人の価値観を捨て、ありのままの子どもの姿を「見て・認めて・褒めて」あげましょう!
一緒に遊びたい
幼児期(6歳以下)の子どもの特徴五つ目は、「一緒に遊びたい」です。
この時期の子どもは、身近な大人が好きで、「身近な大人と一緒に遊びたい」と思っています。
お父さん、お母さん、保育園や幼稚園の先生、サッカーのコーチ…など。
そして、サッカー遊びではきっと大好きなお父さん・お母さんのところに寄っていくでしょう。
そのようなときは、一緒にからだを動かして遊んであげてください。
なかなか仕事が忙しくて…といった家庭もあると思います。
サッカースクールなどでサッカーを通してコーチと一緒にからだを動かして遊ぶこともあるでしょう。
でも、やっぱり子どもが一番に一緒に遊んでほしいと思っているのは「両親」です!
サッカー遊びやその他何でもOKです。とにかく子どもと一緒になって「楽しく」遊んであげることが、子どもの意欲向上につながります!
神経系の発達の始まり
幼児期(6歳以下)の子どもの特徴六つ目は、「神経系の発達の始まり」です。
「神経系」の発達の面を見ると、すでに大人の90%に達しています。
つまり、筋力はないけど、神経系は刺激を受けて伸びる準備があるということです。
「走る」「ステップする」「蹴る」「跳ぶ」といったさまざまな基本的動作が洗練され、さらに運動の組み合わせによって動作のレパートリーが増えます。
「神経系」が発達するこの時期に、サッカーをはじめ、さまざまな運動経験をすることが大切です!
「楽しく・好き」になる"教え方・接し方"のポイント5つ!
親子でサッカーを始めるにあたって大切なことは
「幼児期の子どもの特徴をもとに進めること!」です
「子どもにサッカーがうまくなってほしい!」と必死に練習をしたり、期待した通りに動かない子どもを叱ったりすることが一番よくありません。
幼児期は、「サッカーがうまくなる」ことが目的ではなく、『サッカーが楽しく・好きなる』ことが重要です!
つまり、この時期の子どもたちが「楽しい!」「好き!」と思えるのは『遊び』です!
子どもがサッカーを「楽しく・好き」になる"教え方・接し方"のポイント5つを紹介します。
- 一緒になって「遊ぶ!」
- とにかく「認める・誉める!」
- 小さな「成功体験を!」
- 一つの練習は「短く!」
- いろいろな「体の動かし方を!」
一緒になって「遊ぶ!」
この時期の子どもの特徴の一つ『身近な大人が大好き』です。
一番身近な存在は【親】です。
お母さん・お父さんと一緒にからだを動かして遊ぶ機会をできるだけ増やせるといいですね。
もちろんボールを蹴ったり、取り合いをしたり「サッカー遊び」もいいですが、できるだけさまざまな遊びを子どもと一緒にして楽しんでみてください!
子どもは『親と一緒に遊びたい』のです。一緒になって遊ぶことで、「関心・意欲」そして、知らないうちにさまざまな「スキル」も身につき始めます!
とにかく「認める・誉める!」
この時期の子どもは、親に『見てもらいたい!』『認められたい!』『誉められたい!』と思っています。
何でも「ママパパ、ほら見て!」
などとよく言ってきませんか(笑)
その時は、必ず「見てあげて」ください!
そして、
「うあっ!すごいね!!」「もう一回見せて!」
と子どもの姿を「認めて・誉めて」あげましょう!
もうとにかく【ほめほめビーム!】です。
これが子どもの『自発性』をうながすきっかけになります。
そうは言っても実際、親子で練習をしていると、親の思い通りに行かないことがたくさんあります。
でも、失敗やうまくいかないことがあって当然です。
また、精神的にも肉体的にも「個人差」があります。
大人は子どもがうまくいかないことを十分に配慮しておくことが必要です。
子どもたちは「トライ&エラー」の繰り返しで成長していきます。
「ダメ出し」や「叱責」は絶対してはいけません。
親がこの時期の子どもにどのように接するかで、今後に大きく影響してきます。
いろいろな場面で、「待つ」=「受容」できる【心のゆとり】をもちましょう!
とにかく子どもは親に「見てほしい」「認めてほしい」「誉めてほしい」と思っています!親はうまくアプローチをしてこどもの「自発性」を育みましょう!
小さな「成功体験を!」
子どもにとって「難しい」ことや「うまくいかない」ことが多ければ、すぐに投げ出してしまうのもこの時期の子どもの特徴です。
それを無理に「がんばれ!」「やる気を出せ!」と言っても、子どもは言うことを聞いてくれません。
そもそも「根気強く」なんて、この時期の子どもには到底できません。
できるだけ、子どもの実態に応じて「できる内容」を工夫して進めましょう。
この『小さな成功体験』を積み上げていくことで、サッカーに対する興味・関心を引き出し、「ポジティブな自信」が生まれます。
その結果、サッカーが楽しくなり、好きになり、次第に自分から進んで取り組む姿勢が養われてきます。
子どもにあった「できる内容」を工夫し、『小さな成功体験』をたくさん積み重ねていきましょう!
一つの練習は「短く!」
好奇心は旺盛ですが、「すぐに飽きる」のもこの時期の子どもの特徴です。
子どもができるだけ、飽きずに、好奇心をくすぐる内容を工夫しましょう。
- 一つの練習時間は短くする
- 「ゲーム性や競争」などを取り入れる
一つのことに集中できる時間がとても短いため、「短いメニューをいくつか組み合わせる」のがおすすめです!テンポよくを心がけて取り組んでみてください。
また、子どもは「競争」することが好きです。
親子で一緒にできるゲーム性や競争をして盛り上げてみてください。
例えば、『子どもはダッシュ。お父さんはバック走』とかハンデをあげ、必死にわざと負けてあげてみてください。子どもは大喜びします!
集中力が持たない子どもの実態から、「一つの練習時間は短く」「ゲーム性や競争」などが子どもの好奇心をくすぐります!
いろいろな「体の動かし方を!」
人間の「神経系の発達」は、6歳頃までに、大人の約90%に達します。
サッカーボールを使いながら、「走る」「ステップする」「蹴る」「跳ぶ」といったさまざまな基本的動作が組み合わされたメニューを工夫することがおすすめです!
また、ボールを手で扱った運動も取り入れてみてください。
決して、「サッカーだから手を使ったらダメ!」など言わないように気をつけましょう。
もちろんサッカーだけに限らず、時間を見つけてたくさんの遊びや自然体験などを親子でできるといいですね。
「登る」「バランスをとる」「スイングをする」「ぶら下がる」「投げる」「つかむ」…など遊びを通していろいろな運動を経験させてあげましょう。
神経系が最も発達するこの時期は、たくさんの運動能力を身につけるのに有効な時期です。サッカーや遊びを通して「いろいろな体の動かし方」を経験しましょう!
"親子でできる"「おすすめ練習メニュー」
サッカーは、からだの各部のいろいろな動きや要素が必要とされる複雑なスポーツです。
さまざまな遊びを通して、神経系に良い刺激を与え、コーディネーションを高めるようにしましょう。
そこで、ここではサッカーの練習というより、『親子で一緒に楽しくからだを動かす』ことをテーマとした練習メニューを紹介します。
とにかくこの幼児期の子どもたちに大切なことは、
子どもたちが「からだを動かすことが楽しい!うれしい!おもしろい!」と感じること!
そして、
子どもたちの「できた!もっとやりたい!」を増やすこと!
今から紹介する練習メニューは、幼児向け(4歳~6歳)ですが、2歳を過ぎると足腰もしっかりしてきて、外で一緒に遊ぶことも十分可能です。
無理なくお子さんの実態に合わせて取り組んでみてください。
なお、【低学年・初心者】向けの、親子でできるサッカー基本練習メニュー38選!はこちらの記事で紹介しています。
「蹴る」~キック・シュート編~
まず最初に、ボールを「蹴る」、おもに、キックやシュートです。
目的は素晴らしいキックをすることではなく、『楽しむ』ことです。
よくお父さんが子どもに、「ボールはこうやって蹴るんだよ」と、細かい足の動きなどを説明している様子を見かけます。
この時期の子どもは、説明されてもマネをして蹴ることなんてできません。
また、指示されるとすぐに「楽しさ」「興味・関心」を失くしてしまいます。
とにかく楽しくボールをたくさん蹴ってみよう!
①ねらってキックしよう!
▶ボールをセットし、コーンに当たればOK!
▶(ポイント)ねらってキックをする
できるだけ「成功体験」を味わうことで、さらなる意欲につながるので、はじめは近い距離からしましょう。
そのうち子どもから「もう少し遠くから蹴ってみる!」なんて言い出したら最高ですね!
②ねらって強くキックしよう!
▶コーンの上にマーカーを乗せる。上のマーカーを落としたり、コーンを倒したらOK!
▶(ポイント)ねらって強くキックをする
成功した場合:「すごいな!どうしてマーカーが落ちたのかな?」
うまくいかない場合:「どうしたらマーカーが落ちるかな?」
このように様子を見てうまく「質問」してみましょう!
子ども自身で「考え・気づく」ことが大切です。
子どもから『強く蹴る』というキーワードを引き出しましょう。
③動くものをねらってキックをしよう!
少しレベルアップします。
今までは静止したもの(カラーコーン)をねらってキックをしましたが、今度は動くものをねらってキックをします。
▶中で動いているいる人をねらってキックをし、当てればOK!
お父さん・お母さん・兄弟姉妹など、人数がたくさんいればさらにねらいが増え楽しくなりますね。
中にいる人は、はじめはできるだけねらって当てやすいように、ゆっくりと一定の動きをしてあげるといいですね。
この時も、「どうしたら当てられるかな?」と質問してみてください。
子どもなりに"考える"でしょう。
人数や、枠の大きさは配慮しましょう。
④ねらってシュートしよう!
やっぱりサッカーは「シュート」そして、「ゴール」することが子どもにとって一番楽しいかもしれませんね。
ゴールはカラーコーンを2つ置いても作れますが、簡易のミニゴールの方が、『ネットに突き刺さって!ゴール!!!』といった感触と喜びが得られるかもしれませんね。
▶段階に応じたさまざまなシュートをしてみよう!
レベル① 走り込まずその場からシュート
レベル② 少し走り込んでシュート
レベル③ カラーコーンやマーカーを設置して、ターンやスラロームなどいろいろな動きを入れてからシュート
▶「止まっているボール」をシュート
▶(ポイント①)ゴールを入れることの喜びを味わうこと
▶(ポイント②)さまざまな動きを入れることでコーディネーションも養われる
▶コーディネーションの例
・サイドステップ(かにさんステップ)
・カラーコーンをまわる
・マーカーをスラローム
・マーカーをジャンプ(片足・両足)など
【注意】正しい蹴り方については、はじめのうちはあまり気にしないようにしましょう
「ボールフィーリング」~タッチ・ドリブル編~
次に紹介するのは、「ボールフィーリング」、おもに、ボールタッチやドリブルです。
ここでも目的は、素晴らしいボールタッチやドリブルなどの技術向上ではなく、『楽しむ』ことです。
遊びを通して、さまざまなボールタッチを工夫してみてください。
たくさんボールに触れ、『ボールと友だち』になってみよう!
①ボールと仲良くタッチ!
① 足のうらでボールをコロコロ(できたら左右×各10回)
② 両足の間にボールを置き、インサイドでタッチ(10回)
③ 足のうらで片足交互に軽くジャンプをしてボールタッチ(10回)
簡単なボールタッチです。
家の中でもできます。お父さん・お母さんもぜひ一緒にやって「ボールと友だち」になってみてください!
②ペアドリブル
▶2人で手をつないでドリブルする
▶はじめは、ゆっくり・まっすぐ
▶(発展)曲がったり、止まったりする・障害物(コーン)を置く
子どものペースに合わせてドリブルしてね!
③ラインドリブル
次は一人でドリブルしてみよう!
▶いろいろなラインを描いて、足でボールをころがしながらラインをなぞる
▶(ポイント)はじめは簡単な直線から、できるだけゆっくりころがし、なるべくラインから大きくはみ出さないようにする
少しずつできるようになってきたら、三角形や円のラインにもチャレンジしてみよう!
④おっかけドリブル
次は、前にいる人を見ながらドリブルでついて行きましょう!
▶ドリブルをしながら前の人の後ろをついて行く
▶(ポイント①)ボールばかりではなく、前の人を見る(直接視野・関節視野の確保)
▶(ポイント②)前の人に合わせて、ドリブルのスピードを調節しなければいけない(ドリブルの緩急)
少しずつ慣れてきたら、スピードを変えたり、止まってみたりすると楽しいですね!
「コーディネーション」~走る・ステップ・跳ぶ・投げる~
最後は、「コーディネーション」です。
幼児期の子どもの特徴でも説明しましたが、この時期の子どもは、「神経系の発達の始まり」です。
「神経系」の発達の面を見ると、すでに大人の90%に達しています。(*スキャモンの発育発達曲線より)
「走る」「ステップする」「跳ぶ」「投げる」といったさまざまな基本的動作がとても重要になってきます。
たくさん外遊びをしたり、いろいろなスポーツをして体を動かしたりするのに加えて、サッカーの練習にもどんどん取り入れることをおすすめします。
「神経系」の発達により、さまざまな体の動かし方を取り入れてみよう!
①ツーボールパス
▶2人で2つのボールを使って同時に手で転がしてパスをする(図①)
▶(ポイント①)お互いにタイミングを合わせて行う(かけ声などのコミュニケーション)
▶(ポイント②)ボールがぶつからないようにするためにはどうすればよいか考えさせる(コースをずらすなど)
▶(発展①)バウンドパス・アンダースローパス・オーバースローパス・チェストパスで行う(図②)
▶(発展②)1人が転がしパス、1人がバウンドパスで行う(図③)
▶(発展③)1人がキックパス、1人がアンダースローパスで行う(図④)
*ライトドッジボールなどでもOK!
子どもの実態に合わせてさまざまな条件をつけてやってみよう!
②ボールおしり当ておにごっこ
▶おしりにボールを当てるおにごっこ
▶(ポイント)相手の背後にまわったり、自分の背後を意識したりする
▶(発展)大人がボールを持ち、子どもはおしりに当てられないようにする
*ライトドッジボールなどでもOK!
タイムを設定して何回当てられるかといったゲーム性にしたり、複数人いればより動きが活性化します!
③ドリブルおにごっこ
▶どちらかがオニになり、カラーコーンの周りをまわって逃げる・追いかける(タッチされたらオニは交代する)
▶(ポイント)相手の動きを見て駆け引きをする・素早いステップ、ターンをする
▶(発展)ドリブルをして行う
30秒などタイマーを設定してやってみよう!
④ころがしドッジ
▶円の中の人に向けてボールを転がすドッジボール
▶(ポイント)当たらないように、状況をとらえ、ステップやジャンプなどさまざまな動作で回避する
▶(発展)外の人数やボールの数を増やしていく
*U6の場合は、大人が外をやった方がわかりやすい
*ライトドッジボールなどでもOK!
タイマーを設定したり、当てられたらジャンプ3回などゲーム性を取り入れると楽しいです!
まとめ
幼児期(U6)の子どもの特徴、親の接し方、親子でできる練習メニューについて紹介しました。
とにかく最も重要なことは
できた!楽しい!!大好き!!!
子どもがこの気持ちをもてるように、たくさんの機会を与えてあげることが大切です!
サッカー未経験のお父さんや、お母さんでも大丈夫です!
そんな難しい練習はいりません。
大切なことは3つ!
- 幼児期(U6)の子どもの特徴を知ること!
- その特徴を尊重した接し方をすること!
- できた!楽しい!!大好き!!!を親子一緒になって味わうこと!
絶対にしてはいけないことは、子どもにサッカーをうまくなって欲しいがために、親が本気になり過ぎて接してしまうことです。
必死になってドリブルやパス、シュートなど技術的な練習ばかりしていると、きっと子どもは楽しくなくなり、いつまでたっても自分からサッカーに取り組まないようになります。
幼児期のサッカーは上手にボールを扱うことよりも、『遊び』が一番です!
親子で楽しくボール遊びをすることで、「ボールになれる」「身体を動かす」楽しさを知り、自然と技術向上につながります。
まずは難しいことは考えず、親子で楽しくからだを動かし、ボールを扱ってみてください。
サッカーを通して『笑顔いっぱいの親子』の姿がたくさん見れるとうれしいです!