「どうやったらリフティング2000回もできるようになるの?」
「いつまでたっても10回以上できない…」
「リフティングが上達する練習方法やコツを知りたいな」
リフティングを始めようとした初心者が、なかなか思うように回数が伸びなくて「どうやったらうまくできるようになるの?」と最初の一歩で挫折してしまうケースは非常に多いです。
私の息子は、実際リフティングを始めて約2年半かけて、幼稚園の年長時に2000回を達成することができました。
「えっ2年半も?大変!」と思った人もいるでしょう。
でも、練習というより「楽しく♪」「遊び」の延長で取り組んでいたので、親子共々「辛い」と感じたことはありませんでした。
この記事では、初心者でもリフティングが上達する最重要ポイントとなる「継続するためのコツ」と「練習方法」をまとめて解説します。
これを参考に実践することで、初心者でも上手にそして楽しくリフティングができるようになります!
- なかなか思うようにリフティング回数が伸びない・・・
- リフティングがうまくなるための練習方法やコツを知りたい!
という人はぜひ最後まで読んでみてください!
【継続編】
リフティング上達の最重要ポイント「継続するコツ」4選
結論から言うと、リフティングが上達するために一番大切なことは「継続する力」です!
初心者がリフティングを習得するまで、なかなか思うように回数が伸びず挫折をしてしまう一番の原因は、「リフティングの回数が目的」になっているからです。
「楽しむ」ことを目的にすれば、自然と継続することができます。
それでは、我が家が実際に取り組んだ「継続するための工夫」を以下の4つにまとめました。
- 「スモールステップ」で達成感を味わう!
- 毎日のがんばりを「見える化」しよう!
- 練習の時間帯を「ルーティン化」しよう!
- 動画・音楽効果で「モチベーションUP」!
この4つの「継続するコツ」を実践すれば、「自分から進んで継続して取り組む力」を身につけ、楽しみながらリフティング練習をすることができるようになります。
スモールステップで達成感を味わう!
初めのうちはあせらず、「スモールステップ」で進めていくことをお勧めします!
「スモールステップ」で取り組むことで目標回数に達しやすくなり、「できた!」「楽しい!」「もっとうまくなりたい!」という達成感を味わうことができ、次への意欲が増してきます。
私の経験上、
「今日は10回できるまでがんばろうね」
「100回できたら〇〇を買ってあげるね。」
などのように大人が目標回数を設定したり、成果報酬をして物を与えたりすると、長続きはしません。
つまり、親の希望で目標を設定するのではなく、
その子に応じた目標回数を親子で調整しながらスモールステップで進めていきましょう。
何よりも、「子どもの意欲」を大切にすることが、継続して取り組むための要因になります。
あせらずスモールステップで取り組む→達成感を味わう→自信となる→次への意欲につながる
この流れこそが「継続して取り組めるコツ」になります!
毎日のがんばりを『見える化』しよう!
継続して主体的に取り組むためには、それに向かう「意欲」が何より大切です。
リフティング回数の記録を記したり、取り組んだ日にシールを貼ったりして、自分のがんばりが一目でわかるようなシートを作成して、「見える化」します。
そうすることで、客観的に自分のがんばりを把握することができ、次へのモチベーションにつながります。
これは私の息子が実際に使っていたシートです。
毎日のがんばりを表せるシートを作成し、目が届くところに貼っていました。
子どもは「シール」が大好きです!
自分でシールを貼ったり、それを見ることで、「意欲づけ」になります!
練習の時間帯を「ルーティーン化」しよう!
『いつ』、『どこで』、『何をするのか』を明確にして、日々の生活の中で練習のルーティーン化を図ることが大切です。
ルーティーン化することで子どもの主体性を養い、やらされるのではなく、自ら取り組むことができる力が育ちます。
私の息子が実際に取り組んだ時間帯をご紹介します。
(例)
6:30 起床
6:50~7:20 グラウンドでサッカー(リフティングも) *父親と
14:20~14:30 幼稚園から帰宅後、庭でサッカー(リフティングも)
14:30~15:30 休憩&おやつ
15:30~17:00 友達と遊ぶ
17:00~18:00 サッカー(リフティングも) *父親と
※リフティング練習は、いろいろなサッカー遊びの中の1つです。
特に幼稚園のころは、まだいろいろな誘惑(ゲームや携帯、テレビなど)がほとんどなく、また「素直さ」もあるので、生活のルーティン化は図りやすくなります。
幼稚園から帰宅後は、すぐに庭でドリブルやワンバウンドリフティングなどを自分でしていました。練習というより遊んでいる感じでしたね。
小さい頃から生活を「ルーティン化」をすることで、習慣化され主体的に取り組めるようになります!
動画・音楽効果で「モチベーションUP」!
モチベーションを上げ意欲づけするのに、動画を撮影したり、音楽を聴いたりすることも効果的です。
リフティングをしている様子を動画撮影し、それを見ることで自分のがんばりを客観的にとらえることができ、うれしい気持ちになります。
また、音楽を聴くことで、心が落ち着いたり、やる気が上がったりと気分が良くなります。
息子の場合は、スピーカーやイヤホンなどを通して、アニメなど自分のすきな音楽を聴きながら練習していました。
(音楽を流すときは、周りの迷惑にならないように気を付けてください)
また、リフティングの動画もよく一緒に見ました。「できた!」「うまくいった!」自分の映像を見て喜んでいました。
このとき、絶対にできていない課題を見つけたり、指摘したりすることはしてはいけません。やる気がなくなってしまいます。どんどん認めて・褒めてあげましょう!
このように子どもの気持ちや様子をしっかり観察し、モチベーションが高い状態で意欲的に練習できるようサポートすることが、継続して取り組めるポイントにつながります。
【技術編】
「できた!」でどんどんやりたくなるリフティングのコツと練習方法
リフティングがうまくなるためには、「継続すること」に加え、その「コツや練習方法」も大切です。
段階を追ったリフティング練習をすることが上達のための秘訣です。また、姿勢や、足首・膝の使い方、ボールの当てるタイミングなどのコツを覚え、正しいやり方で練習することも大切です。
- リフティングのコツ!
- 段階を追った練習方法!
初心者の方でも、リフティングがうまくできるようになるための「練習方法とコツ」を4つにまとめました。
- 「リフティングのコツ」4つ!
- 「手を使って」リフティング!
- 「ワンバウンドリフティング」で100回を目指す!
- ノーバウンドリフティングに挑戦!
最初に、「基本的なリフティングのコツ」を知ることが大切です。ここでは、正しいリフティングのフォームとコツを4つにまとめました。
膝や足首の使い方など正しいフォームを身につけ、3段階の練習方法に取り組んでみてください!
大切なポイントも合わせて紹介しているので、参考にしてください。
我が家の息子も実際にこの練習方法をしました。練習というよりこの方法でボールを蹴って遊んでいた感じですけどね。
それぞれの子どもの実態に合わせて取り組んでみてください。
リフティング上達のために大切なことは、①「リフティングのコツ」と、②「段階を追った練習」です!
「リフティングのコツ」4つ!
正しいリフティングフォームを知り、それを意識して練習することが大切です。間違ったフォームで練習を繰り返していると、いつまでたってもボールが定まらず、なかなか回数を増やすことができません。
そこで、厳選したリフティングのコツ4つを紹介します。
- 「ひざ」をしっかり伸ばす
- 「 足首」は固定せずやわらかく使う
- 「つま先」は上に向けすぎない
- ボールを「しっかり見て真下・中心」をとらえる
初めからすべてのコツをおさえることは大変なので、少しずつ意識してできそうなコツから取り組んでみましょう。ここでも「スモールステップ」の精神で進めてくださいね。
ここで紹介した4つのコツが感覚としてつかめるようになれば、リフティングの上達は間違いなく早くなります!
①「ひざ」をしっかり伸ばす
リフティングのコツ1つ目は、「ひざ」をしっかり伸ばすことです。
タッチしたときにひざがキレイに伸びていることが大切です。
ひざを伸ばすと言っても、リフティングをしている間、常にひざを伸ばし続けるという意味ではありません。
リフティング初心者の人は、「ひざの使い方」が不慣れです。ひざが曲がった状態でボールを蹴り上げてしまうことが多いので、ボールの面を捉えづらくなり、不規則な回転がかかったり、あちこちに飛んでいってしまったりします。
ボールが足に当たる瞬間は、「膝を伸ばす」ことを意識してボールの面をしっかり捉えよう!
②「 足首」は固定せずやわらかく使う
リフティングのコツ2つ目は、「足首」を固定せずやわらかく使うことです。
初めはどうしても足首に力が入ってしまいます。足首に力が入ってしまうと、ボールに対する反発力が大きくなってしまい、ボールタッチ自体が固くなってしまいます。
安定したリフティングをするためには、なるべく「ボールの跳ね返りを少なくする」ことが大切です。
足首は柔らかく、自然な感じで、足全体をリラックスさせた状態でやってみましょう!
リラックスが一番。「足首の力は抜いて柔らかく」してボールを捉えよう!
息子にはよく、少し早めに(まだボールが落ちてこないタイミング)足をあげ、ボールが落ちてくるのを「待つ」感じでやるように声かけをしていました。
つまり、落ちてきたボールを「蹴り上げる」のではなく、「あてる」というイメージですね。
最初はどうしても足首に力が入りボールを蹴っちゃいます。蹴ってしまうとボールを捉えるのが難しく、定まりにくくなります。「蹴る」のではなく「当てる」イメージでやってみてください!
③「つま先」は上に向けすぎない
リフティングのコツ3つ目は、「つま先」は上に向けすぎないです。
初心者によくあるのが、つま先が上に向いていることです。つま先が上に向いた状態でボールを蹴ると、自分の体の方に飛んできてしまいます。
反対に、下に向けすぎると自分とは逆方向に飛んでいってしまいます。
つまり、つま先は上に向けすぎても、下に向けすぎてもリフティングが上手くいきません。
ボールを安定して真上に上げることができるつま先の角度を、リフティング練習しながら見つけていきましょう。
④ボールを「しっかり見て真下・中心」をとらえる
リフティングのコツ4つ目は、ボールを「しっかり見て真下・中心」をとらえることです。
リフティングは、ボールを真上に上げ続ける必要があります。そのためには、ボールの「真下・中心」を正確に捉えなければいけません。
それが少しでもずれると、ボールはあちこちに飛んでいってしまいます。
その時に、「ボールを見る」ことを意思し過ぎて、頭が下がり姿勢が悪くなっている人がいます。しっかりとボールを見ることは大切ですが、頭が下がり、前かがみになりすぎないよう「姿勢」にも気をつけましょう!
ボールを「しっかり見る」・「ボールの真下・中心を捉える」ことを意識して練習しよう!その時、「姿勢」にも気をつけよう!
「3段階」リフティング練習方法
リフティングのコツがわかったあとは、「練習方法」です。
いきなりリフティングを実践しても、なかなか思うようにいきません。
「段階を追ったリフティング練習」をすることが上達のための秘訣です。
リフティングが上手くなるためには、そんなに特別な練習はありません。「コツをつかみ」、「段階に応じて」回数を何度もこなしていくしかありません。
今回は、難易度順に3段階の練習方法を解説していきます。
我が家の息子もこの順番で取り組みました。
- 「手を使って」リフティング!
- 「ワンバウンドリフティング」で100回目指す!
- 「ノーバウンドリフティング」に挑戦!
①「手を使って」リフティング!
まず最初は、「手をつかって」のリフティングです。
ここでも更に「2ステップ」に分けて取り組んでみましょう!
- 手を使って「ワンバウンドリフティング」
- 手を使って「ノーバウンドリフティング」
「ワンバウンドリフティング」とは、手を使ってボールを地面に落下させ、跳ね返ったボールを連続でリフティングします。
これを最初は、1回1回両手でボールをキャッチして行います。
それぞれ10回ぐらい連続でできるようになったらクリアです。(回数は、子どもの実態に合わせてください)
- バウンドは高く上げすぎない(胸の前辺りからボールを落とす・ボールの空気圧も確認)
- ボールを蹴るタイミングはボールが一番高い位置に来たとき(ボールが静止しているので蹴りやすい)
- ワンバウンドさせたボールをリフティングして1回ずつ手でキャッチする
- 「リフティング4つのコツ」を意識して行う
- 胸の前辺りからボールを落とす
- ボールを蹴るというより、足に「当てる」イメージで(足を少し早めに上げ、ボールが落ちてくるのを待つ感じで)おこなう
- 手で落としたボールをリフティングして1回ずつ手でキャッチする
- 「リフティング4つのコツ」を意識して行う
この時から、「利き足」→「逆足」→「両足」とすべての足を使ってリフティングすることをおすすめします!
はじめは「利き足」中心に練習し、利き足が少し慣れてできるようになってきたら「逆足」・「両足」の練習も少しずつ入れていきましょう。少しずつでOK!です。
理由は、以下の3つです。
- 利き足だけで慣れてしまうと、逆足をするときにかなり「抵抗感・苦手意識」が出て、余計「時間とストレス」が生じます。
- 片足だけでたくさんの回数のリフティングをするのは大変です。多くの回数をするには「両足」が必要です。
- 初心者なら「利き足」も「逆足」もはじめのうちはさほど「やりやすさ・力の差」は変わりません。それなら最初から「すべての足」を使った練習をした方が効率的です。
②「ワンバウンドリフティング」で100回目指す!
次に、「ワンバウンドリフティング」で連続100回を目指してみましょう。
先ほど説明しましたが、「ワンバウンドリフティング」とは、手を使ってボールを地面に落下させ、跳ね返ったボールを連続でリフティングします。
- バウンドは高く上げすぎない(強く蹴らない)
- ボールを蹴るタイミングはボールが一番高い位置に来たとき(ボールが静止しているので蹴りやすい)
- 「リフティング4つのコツ」を意識して行う
- できたら、「利き足」→「逆足」→「両足」とやってみよう
ワンバウンドリフティングが100回できるようになってきたら、安定したリフティングがかなりできるようになった証拠です。
息子の場合、ワンバウンドリフティング100回達成するのに1年半ほどかかりました。本人の「モチベーション」が何より大切だと考え、常に焦らずスモールステップで「楽しみ」ながら行っていました。
親が結果(回数)ばかり求めていると、子どもの「楽しい!」と思える気持ちがなくなってしまいます。100回は目安です。目標の「100回達成」ばかりを意識して焦って取り組まないように気をつけましょう。
上手くできるようになってきたら、少しずつ連続でやってみよう。(焦らずスモールステップで) ※ボールの空気圧も調整しておこう!
ワンバウンドリフティングが利き足・逆足・両足でそれぞれ目安の100回ぐらいできるようになったら、身につけた技術を使っていよいよ「ノーバウンドリフティング」にチャレンジしてみましょう。
ちなみに、息子の場合は、「利き足」が100回できた時点(逆足・両足はまだ100回できていない)で、最終段階の利き足のノーバウンドリフティングを始めました。
ノーバウンドリフティングの練習をしながら、「逆足」「両足」のワンバウンドリフティングを並行して取り組みました。
③「ノーバウンドリフティング」に挑戦!
さあ、いよいよ最終段階の「ノーバウンドリフティング」に挑戦です!
「もうここまで来たら大丈夫…」と言いたいところですが、はじめのうちはなかなか思うようにいきません。
それでも基本姿勢は今までと同じです!子どもの意欲を大切に「焦らずスモールステップ」で「楽しく」行いましょう。
ノーバウンドリフティングが100回、200回とできるようになれば、もうすでに、1000回、2000回を達成できる技術は身についてきています。
ここからは、「本人の意欲・関心」に任せましょう!
わざわざ1000回や2000回を目指す必要はありません。
我が家では、息子本人が「一回、どれぐらいできるかやってみたい!」と言ったので、何回かやった結果が最高2036回という回数になりました。
上手くなってきたら、「更に上を目指してチャレンジしたい」という気持ちは大切にしてあげたいですね。
- 足を上げるタイミングは早めに(足を早めに上げておき、ボールを「当てる」イメージで)
- 「リフティング4つのコツ」を意識して行う
- 軸足は、直立せずひざをリラックスさせておく
- 前かがみにならず姿勢をよくする
- できたら、「利き足」→「逆足」→「両足」とやってみよう
息子の場合、利き足100回達成するのに約半年かかりました。(その時点で逆足・両足はまだ50回ぐらいでした)
そして約10か月ですべての足100回をクリアすることができました。
それからも毎日「すべての足100回」と言って自分でやっていましたね。リフティングの練習というより、好きでボールを蹴っている感じでやっていました。
また、どの足も100回を超すようになってから、「もも」や「インサイド」そして「アウトサイド」も並行して少しずつ取り組み始めました。
ノーバウンドリフティングの練習を始めてから約1年、年長の12月に『2036回』を達成することができました!
ちょんリフではなかったので、30分以上かかっていましたね。
※「ちょんちょんリフティング」=足の先でボールを持ち上げるようなイメージのリフティング
リフティングが上達するためには、子どもの「意欲」を大切にし、コツコツ焦らずスモールステップで「継続」することが何より大切です。そこに、「コツ」と「段階を追った練習」を組み合わせて取り組んでいくことが重要になります。
まとめ
リフティングの練習について、いろいろなコツややり方はありますが、結局のところ、本人がどれだけ継続できるかに関わってきます。
継続するためには、「楽しい」という気持ちがなければ続きません。楽しいと思えるには練習というより「遊び」の感覚が必要です。
「特訓」「猛練習」となれば、小さい子どもにとっては長続きしません。
そのためには、親など周りにいる者がどれだけうまくサポートしていけるかが、何よりも成功のポイントになってくると思います。
- 結果を急がず「スモールステップ」で進め、「達成感」を味合わせ「自信」をつけさせること
- がんばった結果を数字に残して「見える化」し、「意欲づけ」をすること
- 練習は生活の中で「ルーティン化」し、「主体性」を育むこと
- 動画や音楽効果で、「モチベーションをアップ」させ「やる気」を失わせないこと
- リフティングの「コツ」を身につけ、「段階を追った練習」を積み上げていくこと
そして何より、リフティングの回数を目的にせず、子どもの「自主性」を育てることが大切です。
「リフティング2000回なんて必要ない」と思う人もいるでしょう。
回数が目的ではありません。遊びの延長でボールを蹴ることを「楽しむ!」ことが大切です。
いつもまでもサッカーを楽しみ・好きでいられますように!